歯科医院の見学、何を見て何を聞けばいい?
歯科医院の求人票は、給与と休日と勤務時間は書いてあっても、「衛生士がどこまで任されるか」「本当に定時で帰れるか」は書いていないことがほとんどです。それを確かめる一番早い方法が見学です。歯科医院の見学は、患者さんのプライバシーがあるので美容室のように診療をそのまま見る形にはなりにくく、診療の合間や昼休みに院内を案内してもらい、院長やスタッフと話すのが基本です。それでも30分あれば、求人票では分からないことのほとんどが分かります。この記事では、見学で見ておきたいポイントと、聞きにくいことの聞き方をまとめました。

デンタルノートに載っている募集中の医院は、履歴書なしで見学の申し込みができるよ。「見学だけ」で申し込んでも大丈夫。
見学で見ておきたい5つのこと
1. 衛生士が何をしているか。 診療室を案内してもらうときに、衛生士専用のユニットがあるか、予約表に衛生士の枠が独立しているかを見てください。担当制の医院なら、衛生士の名前で予約が入っています。診療中を見られない場合は「衛生士さんは1日に何人くらい担当しますか」と聞くと同じことが分かります。
2. 最終受付の時間と、そのあとの動き。 最終受付が18時でも、片付けと翌日の準備で19時を回る医院もあります。「最後の患者さんが帰ってから、だいたい何分で出られますか」と聞くと、実際の退勤時間が分かります。
3. 滅菌・片付けの分担。 助手の人数が足りていない医院では、衛生士が滅菌や受付補助を兼ねていることがあります。器具の片付けを誰がしているかを見ると、分担の実態が分かります。
4. スタッフ同士の会話。 診療の合間にスタッフ同士が普通に話しているか、院長に話しかけやすそうかは、雰囲気を知る一番の手がかりです。
5. 患者さんの層。 子どもが多いのか、高齢の方が多いのか、平日昼はオフィス勤めの人が中心なのか。自分がやりたい仕事(小児、予防、訪問など)と合っているかを確かめてください。
聞きにくいことの聞き方
給与や残業のことは聞きにくいものですが、聞かないまま入って合わないほうがお互いに困ります。「求人票に月給25〜32万円とありましたが、経験5年だとどのあたりになりますか」のように、自分の条件を添えて聞くと答えやすくなります。残業については「月に何時間くらいですか」より「昨日は何時に帰りましたか」のほうが実態が分かります。
有給の取りやすさは「去年、スタッフの方は平均で何日くらい取っていますか」と聞くと具体的な答えが返ってきます。答えに詰まる医院は、取りにくい可能性があります。
ブランクからの復職を考えている人へ
数年離れていると、器具の名前や材料が変わっていることがあります。復職者を受け入れている医院は、たいてい「研修期間」と「先輩衛生士のフォロー」を用意しているので、見学で「研修期間は何週間ですか」「最初はどの業務から入りますか」を聞いてください。「最初はメンテナンスから」「SRPは慣れてから」と段階を答えてくれる医院は、受け入れの経験がある医院です。
子育て中の人は、勤務時間の相談のしやすさも確かめておきたいところです。「子どもの体調不良で急に休むとき、どうしていますか」と聞くと、スタッフ同士でカバーする体制があるかどうかが分かります。
見学の申し込み方
デンタルノートに載っている募集中の医院は、求人ページの「見学・応募フォーム」から申し込めます。名前と連絡先を入れて「見学希望」を選ぶだけで、履歴書は要りません。医院から2営業日以内を目安に連絡が来て、日時を決めます。
見学の所要時間は30分ほどです。患者さんのいる時間帯は避けて、午前と午後の診療の合間や昼休みに設定されることが多いです。診療室に入るときはマスクの着用と手指消毒を求められるので、マスクは持参してください。服装は普段着で構いませんが、院内を歩くので歩きやすい靴で行ってください。

見学に行ったあと、応募するかどうかはゆっくり決めて大丈夫。その場で返事を求められることはないよ。
